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 ☆ブックレビュー☆【暗いところで待ち合わせ】 乙一著

ベストセラー、売れている、話題・・・あまのじゃくなので、そういう本は遠巻きに見てきたのですが、最近は、いわゆる有名な本も含めて、新旧、色々なジャンルの本を読んでみようと思っています。

先日、初めて、乙一(オツイチ)さん、読んでみました。
(ブックレビューは、ネタばれの可能性がありますので、読んでみたい方はご注意下さい!)

LINK
暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

乙一さんは、1996年、『夏と花火と私の死体 (集英社文庫)』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞(集英社)を受賞し、17歳(執筆時は16歳)という若さでデビュー。

ミステリー系の若手さんの中では、人気なんですね!(知らなくてすみません)

しかも、カンヌ映画祭で、アニメ映画としては初めて大賞を受賞した、【イノセンス】の映画監督押井守さんのお嬢さんが奥様だそうです。

今までの作品としては、ミステリー色が強いものと、切ないものが混在したような作品が多いようです。

こちらは、カバーは、ちょっと怖い感じがしますが、ミステリーと切ないで言うと、切ない要素が多いかもしれません。

初めての乙一ワールド。

レビューしてみます!!

【ストーリー】
視力をなくし、一人静かに暮らすミチル。
職場の人間関係に悩むアキヒロ。
駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。
犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。
他人の気配におびえるミチルは、身を守る為、知らない振りをしようと決める。
奇妙な同棲生活が始まった・・・


これが、本の裏側に書かれている、あらすじ。

やっぱり、ちょっと怖いのかな・・・と思いつつ、読み始めてみました。

主人公のミチルとアキヒロ。

生きるのに不器用な部分があり、ある意味、社会や人間が持つ残酷さとの関わりに恐怖を感じる2人。それぞれの理由で、社会や人とのつながりを絶ってきた。

それが、ある殺人事件をきっかけに、繋がるはずのなかった2人の運命が繋がる事になる。

全く知らない2人が誰にも知られず、ひっそりと同居する事になり、最初は、お互いに恐れあうが、いつしか、お互いを受け入れ、相手を傷つけぬよう、自分も傷つかぬよう、静かな時を刻む。

そして、今まで感じた事のなかったような「優しさ」をお互いに感じ、だんだん惹かれあっていく。

アキヒロは、なぜ、ミチルの家に入り込んだのか。
ミチルは、なぜ、アキヒロの存在をわかっても、気がつかないフリをしたのか。

その答えが、読み進めていくうちにわかってくる。

ミチルとアキヒロの繊細な心理描写を通じて、とてもゆっくりと心が解き放たれていくラブストーリーを読みつつ、殺人事件のその顛末も気になる・・・という感じで、1時間もせずに、一気に読み終わってしまいました。

この物語の中で、印象に残ったのは、【はたして自分のいていい場所はどこなのだろうかと、考えた事もあった。しかし必要だったのは場所ではなかった。必要だったのは、自分の存在を許す人間だったのだと思う。】というくだり。

人は、無意識に、自分の居場所を探すのだと思います。

そして、そこに場所を見出せないと、違う場所を見つけに行ったり、または、そこで息を潜めて、自分だけを見つめて生きる。

人は弱いものだから。

どんなに強く見えても、虚勢を張っていても、自分を許す人がいなければ、きっと胸を張って、自信を持って生きられないのではないかと思います。

小さなことでもいい、自分という存在が、確かに【ココ】に存在しているという実感があるからこそ、それはとても強い力となり、人を動かす原動力になるんですね。


私が一人で暮らしていて、しかも、目が見えなくて、そこに誰かが来たら・・・どうするだろう。
実際には、ほとんどない事だと思っても、想像してしまいます。

ミチルという女性は、最初は弱くて、心を閉ざしたような存在として描かれていたようにも思いますが、最後には、とても強い女性に成長している気がします。

気がつくと、「頑張れ!」と応援している自分がいました。

ミチルのように、何かを受け入れる勇気。
必要なんだなぁ。

最後の方は、結構、あっさりと終わってしまうので、ミステリーを楽しみたい場合は、ちょっと淡白かなと思います。


それから、乙一さんのあとがき、ものすごくラフで、物語の雰囲気とのギャップが面白いです。若さを感じます。

というわけで、こちらの本を読んでみての私の評価は、5点満点中だったら、3.8点位かな。(限りなく4点に近い3点台という感じです。中途半端ですみません!!。)

ちなみに、この本のAmazonのレビューでは、平均、4.5点位なので、結構、評価高いですね!私の評価より確かかも(笑)

乙一さんを読んだのは初めてでしたが、他にはどんなのを書いているのかな?と、ちょっと気になってます。


また、別のを読んでみようかな。


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21:54 | 読んだ!
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